ソフトバンク株式会社のインターンに参加しました
スピード感は重要
経緯
私は大学にてITコンサルタントのようなビジネスモデル全体を把握した上でシステムを導入する、といった内容を学習している。
研究では企業にヒアリングをして要求定義・開発・導入などを行う。特に生産計画の精度向上を目的として個体分散アルゴリズムを利用した生産ラインの設計を行っている。
ソフトバンクの JOB-MATCHインターン はビジネス、エンジニアコースが存在しており、上記の大学学習内容を適用できそうなエンジニアコース、ソリューションエンジニアを志望してインターンに参加することとなった。
なお、事前に面談やセミナーに参加してインターンの存在を知ったのではなく、ソフトバンクの会社構成(SBG->SBKK->ZH->LINE, PayPay)をしらべている際に偶然的にインターンの存在を知り、エントリーを行った。
給与有りインターンのため選考が存在した。選考としてはエントリーシート及び面接である。
インターン選考内容
- エントリーシート
- サイト上で実施
- 記述時間は無制限
- 人によるが、30分程度で記入可能
- 記述内容は資格、学生時代に力を入れたこと、今後の展望など
- 面接
- 時間は15分
- 質問内容
- 今までに取り組んだこと(生活面・技術面)
- 今後の展望
- 質疑応答
面接では、ソフトバンクは親会社の SBG が示すように変化が多い企業であるため、変化を受け入れ、柔軟に対応できる人材を選考時から選抜しているように思える。
オフラインからリモート開催へ
8月末から東京現地にて2週間行われる予定のインターンだったが、ウイルスの影響を受けて急遽リモートでの開催となった。リモート開催に伴い期間は2日間に変更された。
参加日程:2020年8月31日~2020年9月1日
インターン内容
リモートでの開催となったが、非常にレベルの高いインターンだった。
1日目
ソリューションエンジニアの業務を体感するグループワークを行った。
要望が紙で配られて要件定義を行うのではなく、仮想企業を用意し、企業の担当者を訪問してヒアリングを行う流れで行った。担当者はSB社員が演じるのだが、それぞれ個性を出して演じている点などが実際の業務に近いものを感じることが出来たと考えている。
要件定義は自体は時間がかかる作業だが、日程の関係上半日で行った。
ざっくり要件をまとめると、企業内でのドキュメントやナレッジ共有、顧客情報管理が上手く出来ず、業務効率悪化の原因となっているので改善したいとのことだった。
我々のグループでは、私の提案によりERPの導入を提案する事となった。ちなみに他グループはSBが提供するアプリケーションを例に出していた。(ここでは聞き取った内容から自社展開している製品を提案する場ではなく、聞き取った要件から考えられる解決案を提案する場なので粒度広くERPを提案することで進めた)
グループワークで利用したツールは以下
- Google Drive(個人)
- Google Document(個人)
- Zoom
- LINE OpenChat
2日目
1日目とは異なるグループにてグループワークを行った。
2日目のテーマはネットワークエンジニア、データエンジニア、システムエンジニアの業務についての説明/体験ワークである。
- ネットワークエンジニア体感ワーク
ネットワーク(モバイル通信)等のソフトバンクの取り組み事例についての説明を受けた。その後、生活する上で繋がりにくいと思う場所を取り上げ通信品質を改善する案を提案する業務内容で行った。
私達のグループでは新幹線利用時のハンドオーバーについて改善が出来ないが担当者にヒアリングを行いプレゼンを行った。他のグループは低軌道衛生との通信や、地下鉄でのネットワーク接続について発表を行っていた。
- データエンジニア
最新のAI研究とソフトバンクの研究についてプレゼンが行われた。
- システムエンジニア
ソフトバンク社内にシステム構築を専門に行う部署があるということで話を伺った。社内向けERPの開発をしているとのことだったので質問してみると中身はSAP社のものを利用しているとのことだった。
学知
インターンを通して(ソリューションエンジニアではあるが)コンサルタントを行う人間の様子が理解できた。業務内容自体は大学で学習している点や、経験したことのあるものが多かったため特に緊張することも無くGDを行えた。
一点気がかりな点としてはGDで同じグループになったメンバーでERP等の基幹システムを知っている人が居なかった点である。周りのメンバーは東京の某国立大学など高学歴な人が多かったため、背景やそもそもの目的としてることが異なっていると思われる。
普段はエンジニアとしてコードを書いたり設計を行うことが多いので、非エンジニアの方と白熱した議論を行えた点や、異なる視点での意見を言い合うことができた点はとても勉強になったと考えている。
ただし、参加してみると、やはりコンサルタントよりはエンジニアや起業家として活動するほうが適正があるのではないかと思う部分もあったと考えている。